海外医薬品の注意点とは

血圧を測定される患者

昔は、薬はお医者様の診察を受けてお医者様からもらうのが当たり前でした。
しかし、近年は薬局で市販薬をかったり、海外から個人輸入や通販で取り寄せたりと、医師の診断を受けなくても、様々な薬が自力で手に入るようになりました。

そのため、間違った使い方をする人も少なくありません。
例えば、利尿剤のラシックスを通販で購入し、ダイエット目的で使う人もいます。
尿を沢山排泄すれば、むくみが取れて体重も減ると考えているようです。
確かに体重は減りますが、これはとても危険です。

ラシックスは体内に必要なカリウムなどの電解質も尿と一緒に排泄してしまうことがあり、副作用として低カリウム血症があげられています。
低カリウム血症になると、筋肉が痙攣したり麻痺することもあります。
歩けなくなる程度で済めばまだ良いほうで、最悪の場合は心臓の筋肉が麻痺して命を落とすこともあります。
カリウムは緑の野菜や納豆、枝豆などに多いのですが、若い世代では相対的にこのようなカリウムの含有量が多い食品の摂取が不足していますので、なおさら心配です。

また、ラシックスは血圧を下げる薬でもあります。
そのため血圧が高いわけでもないのにラシックスを服用すると、低血圧になってフラフラする可能性もあります。
ふらつく程度ならまだしも、倒れて頭を強打した、という例もあります。

医師がラシックスを処方した場合、定期的に採血などの検査をして、副作用が出ていないかチェックします。
万が一副作用が出た場合でもすばやく対処できます。

しかし通販で個人的に購入した場合は、このような副作用のチェックはどのようにするのでしょうか。
倒れても誰かが救急車をよんでくれるから、大丈夫だと考えているのでしょうか。
薬の選択は、医師でも難しいです。
ましてや薬理学の知識も医学の知識もない人が、このような薬を自己判断で使用するのは大変危険です。

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